大工さんは建前が終わると、次に「貫仕舞い」をしていきます。
貫は柱を貫通して水平方向に入っている杉の板材です。
丹羽アトリエでは、21mm × 105mm のやや厚みのある貫にしています。
貫は竹小舞を固定する為の下地ですが、
実は建物の強度上重要な役割も果たしているんです。
上の写真は貫穴に貫を通しただけですが、穴の方が大きいのが分かりますか?
この部分に木で作った楔(くさび)を打ち込んでいきます。
楔はこんな形になっています。
貫穴に両側からきっちりと打ち込まれる事で、柱と貫が一体になります。
こういった柱と貫の交わる部分が1本の柱に約3〜4カ所あります。
柱と貫の交わった沢山の接点により、
大きな地震にも耐えられる、とても粘り強い骨組みとなります。
そしてこの貫部分に竹を編み、
土壁を塗る事でさらに頑丈な家になるのです。
次回からは、この土壁について書いていこうと思います。
haruna
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